ボア・ノイトゥ!
寒い季節になり、外出するのが億劫になりました。ここのところ、ポルトガルでも新規感染者数が増大し、政府が不要な外出を控えるよう要請していることもあります。
しかし、私たちは、密を避け、感染対策をしながら、これまでどおり、外食やテイクアウト、ポルトガル製品の購入など、できるかぎり経済活動を続けていきたいと思います。
今日、買い物に出かけましたが、街の様子はほとんど変わらず・・・。元気そうな人々の姿を見ると不思議とエネルギーをもらえます・・・。
そして、家にいる間は、できるだけポルトガル語の勉強しなくちゃ・・・。毎日のように、オンラインでポルトガル語を話しています。そして、音楽を聴いたり、映像を観たりも楽しく学べるので好きです。
👨Salvador Sobral 🎵Amar Pelos Dois
今回紹介する曲を歌っている『Salvador Sobral(サルヴァドール・ソブラル)』は、語学学校のクラスメイトが教えてくれました。ジャズをベースにポップスなどの要素を取り入れた音楽を作っているそうです。
そして、彼を一躍有名にしたのが、ポルトガル代表として出場した『Eurovision 2017(Eurovisão 2017)』というコンテスト。その映像を観て、すぐにファンになってしまいました❤️
まずはお聴きください〜
Salvador Sobral - Amar Pelos Dois (Portugal) Eurovision 2017 - Official Music Video
Se um dia alguém perguntar por mim(いつか誰かが僕について訊ねたら)
Diz que vivi pra te amar(君を愛するために生きた男とでも言っておくれ)
Antes de ti, só existi(君に出会うまで、僕はただ息をしてそこにいただけだった)
Cansado e sem nada pra dar(疲れ果て、与えられるものは何もなかった)
Meu bem, ouve as minhas preces(愛しい人よ、僕の祈りを聴いて)
Peço que regresses, que me voltes a querer(お願いだから、戻ってきておくれ)
Eu sei que não se ama sozinho(ひとりでは愛を育めないってわかったんだ)
Talvez, devagarinho, possas voltar a aprender(きっと、時間をかけてまたやり直せるさ)
Meu bem, ouve as minhas preces(愛しい人よ、僕の祈りを聴いて)
Peço que regresses, que me voltes a querer(お願いだから、戻ってきておくれ)
Eu sei que não se ama sozinho(ひとりでは愛を育めないってわかったんだ)
Talvez, devagarinho, possas voltar a aprender(きっと、時間をかけてまたやり直せるさ)
Se o teu coração não quiser ceder(もし、君の心がまだ傷ついているなら)
Não só ter paixão, não quiser sofrer(情熱もなく悲しみも抱えているなら)
Sem fazer planos do que virá depois(この先のことなんて考えなくていいよ)
O meu coração pode amar pelos dois(僕が二人分愛するから)
*日本語は私の解釈による意訳です
ポルトガル語の解説
ここからは、細かく歌詞を見ていきましょう。気になるフレーズや単語を解説します。
Conjugação - Presente(現在形)
ポルトガル語は、主語や時制により動詞を活用させます。この曲の歌詞で使われている現在形の動詞を紹介します。省略されている主語は[ ]で示しています。
- [Eu] peço ([私は] 依頼する、訊ねる、懇願するなど)
- Eu sei(私は知っている)
- O meu coração pode〜 (私の心は〜できる)
meu(私の)、teu(あなたの)
「私の〜」、「あなたの〜」と所有を表現する時も、ポルトガル語では、男性名詞、女性名詞、単数、複数で、使う単語が変化します。
- o meu pai(私の父)
- a minha mãe(私の母)
- os meus irmãos(私の兄弟たち)
- as minhas primas(私の従姉妹たち)
- o teu carro(あなたの自動車)
- a tua casa(あなたの家)
- os teus livros(あなたの本)*複数形
- as tuas canatas(あなたのペン)*複数形
〜inho、inha(〜inhos、inhas)
ポルトガル語では、言葉の最後に「inho」とか「inha」をつけることがよくあります。小さくてかわいい様子や愛着のあるニュアンスを表したり、何かを強調したい時など、または理由なく使われるそうです。
歌詞の中に登場する「devagarinho」は、副詞「devagar(ゆっくり)」+「inho」。「talvez(たぶん)」と一緒に使うことで、照れ隠しのような、自信はないけど「きっと大丈夫」という願いが込められているような印象を受けました。
その他、ポルトガル人がよく使う表現は・・・
- bocado → bocadinho(ちょっと、少し)
- fofo → fofinho(かわいらしい)
- cafe → cafezinho(コーヒー)
- beijos → beijinhos(キス)*転じて親しい人への別れ際の挨拶にも使います
- gato → gatinho(猫、子猫)*ブラジル人の友達は、かっこいい男性を「gatinho」、素敵な女性を「gatinha」と言っていました。発音はポルトガル🇵🇹の「ガティーニョ」に対し、ブラジル🇧🇷では「ガッチーニョ」ていう感じでした。
難関・・・人称代名詞ふたたび!
以前、少し触れた「人称代名詞」の位置がポルトガル語ではとってもややこしく、まだまだ、勉強中です・・・😭
再度、よく使う例を紹介しますね。
- Como se chama?(お名前は何ですか?)
- Chamo-me Jin.(じんと言います)
お分かりでしょうか・・・。通常、人称代名詞は動詞の後にハイフンで繋がれるのですが、「como」、「não」、「nunca」、「já」など、磁石ワードと呼ばれる単語があると、前に引き寄せられるというルールがポルトガル🇵🇹のポルトガル語にはあるのです💦
歌詞に使われているフレーズを紹介すると、
- pra(para) te amar(あなたを愛するために)*単純に「あなたを愛している」は「amo-te」となりますが、磁石ワードの「para」があるため、語順が変化し、「para te amar」となっています。
その他、ポルトガル語🇵🇹について(↓)