ボン・ディーア!
もうすぐ、私たちがポルトガル・リスボンでの生活を開始してから1年が経ちます。
前回は、「ポルトガル移住して良かった」と思う要素について書きました(↓)
もちろん、物事には光と影があり、誰かにとってのメリットは、他の誰かにとっての不都合だったりします。住人全員が幸せなんていうユートピアは存在しないのです。
私たちも移住前に、先人たちの話を聞いたり、リサーチしたりして、ポルトガルの残念なところは把握していたつもりですが、それでも「こんなはずじゃなかった」、「こんなにひどいとは・・・」と感じることがあります。
そこで、実際暮らしてみてわかった「嫌なこと」、「大変なこと」をまとめます。
リスボン生活の「嫌なこと・大変なこと」は・・・
あくまでも私個人の意見ですので、参考程度に受け止めてくださいね。
1)喫煙者が多い
ポルトガルに来て、1番嫌なことは公道で喫煙している人が多いことです。以前住んでいたカリフォルニアでは、車社会だったし、喫煙に関する法律が厳しいこともあり、タバコの煙に悩まされることはほぼありませんでした。
しかし、リスボンでは徒歩や公共交通機関で移動しているので、街角で喫煙者によく遭遇します。レストラン内は完全禁煙ですが、テラスなど屋外のテーブルには灰皿が置いてあり、近くのテーブルから煙が流れてくることも・・・。
先日、オープンカフェで、私のテーブルのほぼ真横に立って喫煙しているカップルがいました。「申し訳ないけど、煙にアレルギーがあるので、もう少し遠くで吸ってもらえますか?」とお願いすると、「あ、ごめんなさい」と移動してくれました。嘘ではないけど大袈裟に、さらっとはっきり要求する術はアメリカで学びました😅
2)街がきれいとは言いがたい
小さな街では少ないと思いますが、リスボンでは、道に落ちてるゴミが気になります。最近はマスクも目立ちます。また、犬の落とし物を拾わない飼い主も多いので、踏まないように要注意!
教区ごとに公道や公園を清掃してくれています。また、街のあちこちにゴミ箱が設置されているので、少し持ち歩いてそこに捨てればいいのに・・・って思ってしまいます。
エリアによりますが、例えば、外壁が剥がれ落ちていたりと、建物のメンテナンスも不十分。ペンキを塗り直すだけでも見栄えが格段に上がるはずですが、経済的に余裕がないのかもしれません。



また、廃墟や落書きも多い・・・。もちろん、ストリート・アートとして認められているものもたくさんあるし、リスボンらしい文化とも言えます。
ストリートアートについて(↓)
3)いろんな手続きが面倒
パンデミックを機に少し改善されたところもありますが、銀行や役所での手続きが複雑で、実際窓口に行かなければ済まないことが多く面倒です。
アポがあっても1〜2時間待たされたり、担当者によって必要書類の認識が違ったり、細かいのか、適当なのか、理解しかねるところもあります。
すべて原本を持参するのが確実と助言されることが多いです。
4)家の中が寒い・揺れる・音が漏れる
温暖な気候であるゆえの弱点かもしれません。「ポルトガルの家は寒い」が定説のようです。古くて石でできているからだと思っていましたが、「新しい物件でも、建て方が同じだから、寒さは変わらない」と文句を言っている人がいました。
断熱材を入れてないんでしょうか・・・。冬になると壁に結露が発生することも!おそらく床も直張りなのか、歩くと揺れるし、上階の人の足音も丸聞こえです。
最初はびっくりしましたが、今となっては慣れました。
ポルトガルの寒さ対策について(↓)
4)クレジットカードが使えない場所が多い
観光客が多い場所、高額の商品を扱う場所は大丈夫だと思いますが、クレジットカードを扱っていない店が結構あります。
ローカルなエリアでは、Multibanco(MB)という即座に銀行口座から引き落とされるカード(キャッシュカード/デビットカード)のみを扱う店や、市場の青果店や鮮魚店、パン屋などは現金のみの場所も多いです。
また、アメリカではチップをカードに追加することができたのですが、そのシステムがポルトガルにはない・・・。小銭がないとチップを置けないことがあり不便です。
5)アジアの食べものが少ない
以前住んでいたロサンゼルスには、日系マーケットや日本食レストランはもちろん、チャイナタウン、コリアタウン、リトルサイゴン、タイタウンなどがあり、本場のアジア料理をいつでも気軽に食べられる環境でした。
ポルトガルでは、首都リスボンでもアジア系が少ない・・・。マーケットやレストランがあることはあるんですが、値段が高めで、私が慣れ親しんできた味と違う印象です。
日本食レストランに関しては、美味しいところが結構あります。
6)結局、ポルトガル語につきる!
ポルトガル人は、確かに英語を話す人が多いです。しかし、各種機関や会社のウェブサイト、国内のニュースなど、生活する上で重要な情報は当然ながらポルトガル語。英語版があっても、省略されていたり、アップデートされていないことも・・・。
買い物やレストランでもより良いサービスを受けるには、ポルトガルを話せるに越したことはありません。簡単なコミュニケーションは取れても、ポルトガル語と同じレベルで英語を使いこなせる人は意外に少なく、説明がざっくりになったり、誤解が生じやすいのです。
そして、ポルトガル語は難しい😭 お邪魔してるのはこちらなので、がんばって習得するしかないです!
他の移住者はどう思ってるんでしょう?
前回同様、YoutubeやSNSを参考に、他の移住者の意見を箇条書きで紹介します。
- 車の運転が荒い、事故が多い
- 駐車している車を傷つけられる
- 高速道路代、ガソリン代が高い
- 山火事が多発する
- 低賃金で仕事が少ない
-
スマホなど最新電子機器が手に入らない
-
アップルストアがない
-
EU圏外からの郵送物は税関で止められる
-
ホームレスや薬物中毒者がいる
確かに、ホームレスは見かけるし、夏には毎日のように内陸部での山火事のニュースが流れます。
運転も荒そう・・・。でも、信号のない横断歩道に差し掛かると、ほとんどの車は止まってくれます。
アップル製品を扱う代理店はあります。スマホを買い換えたい夫は、日本やアメリカで売ってる機種がポルトガルでは買えないと嘆いていました。
それ以外は私が実感していることではないので、比較対象によるところが大きい気がします。例えば、アメリカでは、ほとんどの高速道路が無料ですが、日本に比べたら安いかも・・・?
参考にしたYoutube動画
イギリス人の移住者は・・・(↓)
PROS and CONS of Living In Portugal 🌊 INTERVIEW 🌲
デンマークからの移住者は・・・(↓)
PROS and CONS of Living in Portugal 🇵🇹
最後に・・・
「アメリカがいい」、「日本がいい」と感じることは正直あります。「嫌だ、大変だ」という事柄のほとんどが、ポルトガルの良い点の裏返しだったり、ポルトガルが抱える問題の表れだったりします。
「嫌なところ」や「足りないもの」を考慮しても、リスボン暮らしは楽しいです。
その他、ポルトガル移住関連の記事(↓)
この記事は、個人の主観・経験に基づいており、ポルトガル移住推奨や、アドバイス、コンサルティングなどを目的としたものではありません。