ボア・タルドゥ!
ポルトガルでは、先週「ポルトガルの日(Dia de Portugal)」、「聖体の祝日(Corpus Christi)」があり、さらに今日は、「聖アントニオの日(Dia de Santo António)」と祝祭日が続いています。
リスボンに住み始めて1年も経たない私たちにとっては、それらの祝祭日がどれだけ大きなものかわからず、今日、念願のジェロニモス修道院(Mosteiro dos Jerónimos)へ出かけると、案の定、休館でした。
しかし、いつも長蛇の列で近づくことのなかった修道院を外観だけでも至近距離でゆっくりと眺められたのはうれしかったです。
大航海時代の富の象徴
ジェロニモス修道院は、ヴァスコ・ダ・ガマによるインド航路開拓とエンリケ航海王子の偉業を称えて、1502年に着工。1511年、大部分は完了するも、最終的な完成にはその後300年かかったと言われます。建設費用は、ヴァスコ・ダ・ガマが持ち帰った香辛料の貿易で得た莫大な利益で賄われました。(参照:ウィキペディア)
現在は、ベレンの塔(Torre de Belém)と共に世界遺産に登録されています。
ジェロニモス修道院が建設された16世紀〜18世紀は、ポルトガルが世界を結び、東洋・西洋文化に多大なる影響を与え、その力と富を謳歌した時代であると同時に、奴隷貿易や植民地支配を担った暗黒の時代でもあります。
パンデミックや抗議活動で世界中が苦しみを共有する2020年、様々な犠牲の上に完成したこの美しい建築を複雑な思いで見上げました。
名物エッグタルトをお持ち帰り
つくづくジェロニモス修道院には縁がないのかと少し凹みつつ、帰りがけに『Pasteis de Belém』に立ち寄りました。
こちらも平常時なら、長蛇の列なのですが、今日は誰もいないので営業しているのかもぱっと見わかりませんでした。
しかし、すぐに消毒スプレーを持った店員さんが店頭に出て来て、お客さんの手を消毒。感染予防に抜かりありません。
私はあったかいタルトをイートインでいただくのが好きなのですが、現在はテイクアウトのみで営業しているとのこと。お持ち帰りは初めてです。
タイムアウトマーケットは・・・
ベレン地区へは、カイシュドソドレ(Cais do Sodré)から、トラムの15E番線を利用。休日の午前中だからか、乗客はまばら。きちんとソーシャル・ディスタンシングできました。
帰りに、カイシュドソドレ駅からすぐのタイムアウトマーケットの様子をチェック。
八百屋などが並ぶ市場側は、通常営業しているようでしたが、飲食店が並ぶタイムアウトマーケットは休業中でした。
エッグタルトをいざ実食!
家に戻り、早速、『Pasteis de Belém』のエッグタルトを実食です。
冷めたものをいただくのは初めて・・・。
店内で食べるものと変わらず、サクサク、パリパリ。クリームとろーり。他の店のものとは全然違います。やっぱりここのが秀逸!だと個人的には思います。周りには『Manteigaria』派がダントツ多いんですけどね・・・。
エッグタルトの記事(↓)
関連記事はこちら(↓)