アズレージョな毎日

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【ポルトガル】マルセロ・レベロ・デ・ソウザ大統領が登壇〜パンデミックから学んだこと

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ボン・ディーア!

先日、大家さんからいつもとは違う雰囲気で連絡があり、近くのカフェで会いました。「家を売るから出て行ってほしい」だったらどうしようと少し不安な気持ちもありました。

 

非常事態宣言中も、「何か必要なものがあったら言ってね」と声をかけてくれていたのですが、今回はなんと「実はパンデミックの影響でこの辺りの地価が下がっているの。だからあなたたちが望むなら家賃を下げようと思って」とのオファー。

 

衝撃でした。夫も「とてもありがたい申し出だけど・・・」と戸惑いを隠せません。幸いにも、私たちの収入には影響が出ていないし、ポルトガル経済のためにできることをしたいのでと、お気持ちだけいただくことにしました。

 

聞けば、大家さんは夫婦揃って減給になっていたと言うじゃないですか!なのに・・・正直すぎる、誠実すぎる・・・。自分たちも大変なのに他人のことを思いやれる、本当に素敵な人たちです。

 

 

大統領どこまで好感度がほしいの!?

 

さて、ポルトガル大統領のマルセロ・レベロ・デ・ソウザさん。スーパーで買い物している姿やビーチで泳いでいる姿が目撃されたり・・・。国民とも(コロナ前は)ハグしたり、気軽に話したり、セルフィー撮ったり・・・。国家元首でありながら、村長さんレベルの親近感です。

 

大統領に就任したのは、2016年3月。現在、71歳。リスボン大学の法学部で修士号と博士号を取得。同大学の法学教授、ジャーナリスト、政治アナリスト、政治評論家を経て、政治家へ転身。独裁政権下では、弁護士をしていたそう。

 

大統領公邸であるベレン宮殿ではなく、今でもカシュカイシュの自宅に住んでいるらしく、熱心なサーファーだったり、一方で1日2冊の本を読破するという博学だったり・・・。いろいろあってファーストレディがいなかったり・・・。型破りでどこか目が離せない存在です。

 

そんな大統領が今週月曜日、テレビの教育番組で子供たちに向けて授業を行いました。

 

政治家を斜めに見る癖がついており、「この人、どこまで好感度がほしいの!?まさかの天然人たらし!?」と思ってしまいました。

 

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私たちもポルトガル語の勉強のために時々観ている『EstudoEmCasa(お家で学ぶ)』というプログラム。ある日、大統領が先生として登場し、びっくり!

 

 

テーマは「パンデミックから学ぶこと」

 

非常事態宣言後まもなく始まった『EstudoEmCasa(お家で学ぶ)』というプログラム。教育省と大手メディアが共同で、学校閉鎖で家にいる子供たちのために、学年毎に様々な教科の授業をテレビとインターネットで提供しています。

 

私も時々、低学年のポルトガル語、地理、算数などの授業を観て、ポルトガル語を勉強しています。

 

大統領が登壇したのは、1年生〜9年生(日本の小中学生)を対象に「パンデミックから学んだこと(As liçoes da Pandemia)」と題した公民の授業でした。

 

何度も動画を観て、Google翻訳の力も借りて、大統領がどんなことを話したかまとめてみました。ポルトガル語初心者のつたない解釈であることをご了承ください。

 

 

すべては健康であってこそ(Nada é possível sem saúde.)

 

世界に感染症が蔓延してわかったことは、「健康でなければ、何もできない」。すべての医療従事者に感謝。彼らは、家族と離れて私たちのために尽力してくれた。

 

 

みんなでウイルスと向き合わなければならない(Se a doença contagia todos, então devem todos fazer por prevenir.)

 

ウイルスは誰にでも感染する。だから、みんなで予防しなければならない。「私は特別。あの人たちとは違う」という考えは許されない。

 

 

対岸の火事ではない(Até que lá percebeu que tinha de ser uma luta conjunta.)

 

当初、ヨーロッパの国々は距離があるから自分たちには関係ないと考えた。しかし、世界共通の闘いだと実感する日が来た。

 

 

日常を支える人たちがいる(Para tratar dos transportes, dos esgotos, do lixo, da segurança…)

 

多くの人がステイホームする中、交通機関を動かし、水をきれいにし、ゴミを回収し、安全を守り、マーケットで働き、郵便物を配達し・・・その他、日常を支えるために、働いている人たちがいた。

 

 

命は永遠ではない(E a nossa obrigação é não pensar que somos eternos...)

 

 当然のようで忘れてしまいがちなこと。ウイルスはお年寄りや病人を攻撃する。命は永遠ではないことを心に刻み、行動しよう。

 

 

弱者のことも忘れてはならない(Porque os mais fracos e carenciados são os que têm menos capacidade de resposta.)

 

家や水や電気のない生活をしている人もウイルスに抗戦するのに弱い立場。 ポルトガル人の5人に1人が何らかの危機にさらされ、3人に1人が貧困層という厳しい現実がある。

 

 

ポルトガルは世界とつながっている(Somos um país de gente que vive espalhada pelo mundo.)

 

ポルトガルは、世界中に住む人々で成り立っている。しかしながら、感染を拡大しないために、家族に会いに帰ってこないでくれ、休暇で遊びに来ないでくれと彼らに要請しなければならなかった。

 

 

家族は家族(E família é família.)

 

外出できないことに疲れた瞬間もあっただろう。しかし、家族の大切さを実感できたのではないだろうか。

 

 

新たな日常に価値を見出す(Passámos a dar valor às pequenas coisas que nos rodeiam.)

 

家にいてテレワークしたことで、日常の小さなことに価値を見つけることができた。何より、物理的距離があってもいろんなことが可能だと知ることができた。

 

 

良識を持って行動する(Mas devemos sempre lembrar-nos de manter o bom-senso.)

 

これから外出する機会が増えるだろう。これまでを”疑う”ことがキーワード。感染を拡大させないためにも、常に良識を持って行動しよう。

 

 

実際の授業はこちら(↓)


[LGP] Aula do Presidente da República com o tema “As Lições da Pandemia” no #EstudoEmCasa

*ポルトガル国外では再生できない可能性があります。

 

 

その他、ポルトガルとパンデミックについて(↓)

www.myeverydayportugal.com

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