ボンディーア!
ポルトガルといえば、エッグタルトですよね!
ポルトガル語では単数形で「Pastel de Nata(パシュテル・ドゥ・ナタ)」、複数形なら「Pastéis de Nata(パシュティシュ・ドゥ・ナタ)」と言います。
ところが、一軒だけ違う名前をつけている店が・・・それがジェロニモス修道院のオリジナルレシピを受け継ぐ『Pastéis de Belém(パシュテイシュ・ドゥ・ベレン)』(商品名同じ)です。
人混みに圧倒されないで
ジェロニモス修道院(Mosteiro dos Jerónimos)をはじめ、発見のモニュメント(Padrão dos Descobrimentos)や、ベレン塔(Torre de Belém)と、リスボン観光で外すことのできないのがベレン地区(Belém)です。
そのメイン通りにある同店は、見逃すことができないくらい人で溢れています。時間帯によっては空いていることもあるようですが、私は見たことがないです。週7日、8時〜23時営業なので、混雑を避けたい場合は、早朝または夜間が狙い目だと思います。
店頭にはラインが二つあり、ひとつは持ち帰り用、もうひとつは店内で食事する人用。通常、持ち帰り用のラインの方が長いですが、待ち時間はそれほど長くないようです。
温かいタルトをゆっくり味わっていただきたいので、店内でいただくのがおすすめ。その際は、持ち帰りラインの左側にある入り口から入り、店内の奥まで進みましょう。すると大きなダイニングエリアがあります。
列に並んでいると、係員が順番に席に案内してくれます。列がない場合は、空いているテーブルに自由に座って大丈夫だと思われます。
私が最後に訪れたのは、1月初旬の日曜日午後3時。20〜30人ほど列に並んでいましたが、待ち時間15分とそれほど長くありませんでした。
1837年当時のレシピのまま
『Pastéis de Belém』は、ポルトガル風エッグタルトを世に広めた店とされています。1820年の自由革命により追放された聖職者が、砂糖工場だった同店の一角でジェロニモス修道院のレシピでエッグタルトを作り、販売したのがはじまりだそう。
現在、オリジナルレシピを知る人は、5人しかおらず、その5人は同じ飛行機には乗らない、同じ食事はしないなど、レシピを守り、後世へ残すため細心の注意を払っているとのこと。
180年前のレシピを味わえると思うと感慨深いですね!
テーブルにつくと、メニューが必要か訊かれました。他のものも食べてみたいと、「Bola de Berlin(ボラ・ドゥ・ベルリン)」を注文するも、売れ切れだったので、エッグタルトとコーヒーのみを注文。
パリパリの生地が最高!
エッグタルトといえば、飲茶で、中華風のものしか食べたことのなかった私が初めてポルトガル風に出会ったのが2016年。あまりに美味しくて、あの時の衝撃は忘れられません。
すぐにエッグタルトとコーヒーが運ばれてきたので、いざ実食!
ほんのり温かく、薄い生地の層がパリパリ、クリームはとろーり・・・。一口食べて、「やっぱりここのタルトが一番」と思いました。
他のパシュテラリアと最大の違いは「温度」。ほとんどの店では、冷めたものが出てきます。それでも十分美味しいのですが、やはり最高のコンディションでいただくのが一番。おそらく出来立ては、熱すぎたり、生地やクリームが安定せず、食べづらい・・・。なので、少し時間の経ったものを提供してるのではと予想します。
半分はそのまま、もう半分にはシナモンをかけていただきました。生地がパリパリでもろく、もたもたしてると落としてしまいそう・・・でも最高に幸せ!
Meia de Leite(メイア・ドゥ・レイトゥ)も美味しかったです。
ワインとスナックにも挑戦したい
テーブルを待つ人たちの長い列に一瞬諦めそうになりましたが、たった15分だったし、待って良かった・・・。2ユーロで味わえるこんな幸せはなかなかないです。
帰り際、ワインとコロッケなどを楽しむグループを横目に、今度はスナックに挑戦したいと思いました。
持ち帰りをしたことがないので、一度冷めた状態のエッグタルトも食べてみたいです。
Pastéis de Belém
総合評価:☆☆☆☆
サービス:普通
雰囲気:カジュアル、混雑
価格:€(一人2〜10ユーロ程度)
*総合評価について
☆☆☆☆☆:自信を持っておすすめ
☆☆☆☆:おすすめ
☆☆☆:まあまあ
☆☆:微妙
☆:自己責任でお願いします
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