ボア・タルドゥ!
ポルトガル🇵🇹のポルトガル語を学び始めて早11か月目に突入しました。昨年リスボンに引っ越してくるまで、学習経験はなく、今だに苦労しています。
学べば学ぶほど、ポルトガル語の難解さを実感するばかり。その代表的なものが「つづり」と「発音」が一致しないこと・・・。
ローマ字を使う日本人にとって、英語もかなり厄介。その点、スペイン語は、かなりローマ字読みに近い。ポルトガル語も近いところもあるのですが、母音の数が日本語に比べてかなり多いので、そう単純にはいきません。
そこで今回は、「E」から始まる単語に特化して、ポルトガル人の発音を解説したいと思います。
*ここで解説するのは、ポルトガル🇵🇹のポルトガル語(European Portuguese)です。ブラジルで話されているポルトガル語は、発音が異なります。また、この記事は、正しい発音を論じるものでもありません。
「E」は、ほぼ無音のことがある!
例えばローマ字で「Eriko」と書けば「えりこ」と読みます。同じように、「E」から始まる単語は「エ」から発音されると思いますよね?
しかし、ポルトガル語🇵🇹では、必ずしもそうとは限らないのです!
わかりやすい例で言うと、国名スペインは「Espanha」。つづりを見るかぎり、「エスパーニャ」と発音するだろうと多くの人が予想するのではないでしょうか。私もそうでした💦
しかし!私の耳で確認できるポルトガル語🇵🇹の発音をできるだけ忠実にカタカナにしてみると、「シュパーニャ」です。
語学学校の先生曰く、「頭文字の”E”は、口をほぼ閉じた状態で、喉から声を出すような”ゥ”という発音でほぼ無音」とのこと。
ちなみに、ブラジルの発音では、Eの音が認識できます。
頭文字の「E」をはっきり発音しない単語
「E」から始まっているのに、ほとんど発音しない単語は他にもあります。
本来は「e」を発音するのが正しいのでしょうが、ネイティブが話すと私の耳には聞こえないのが現実です。カタカナの「エ」とはっきり発音するよりは、切り落としてしまった方がより自然に聞こえるようです。
例えば、「エシュタサォン」よりは「シュタサォン」と言った方が、よりポルトガル人ぽい発音になります。
子音の後も「エ」ではなく「ゥ」
「e」が子音の後に来る場合も、口をほぼ閉じた状態で、喉から声を出すような”ゥ”という発音になる単語があります。
このブログでも、ポルトガルの地名や固有名詞を広く使われているカタカナ表記に従って書くことがありますが、ポルトガル語の発音に忠実にすべきか、検索しやすさを優先すべきか、悩んでしまいます。
実際、先日訪れた『Setúbal』をブログ内では「セトゥーバル」と紹介しました。しかし、これもポルトガル語の発音に近づけるなら、「スゥトゥーバル」になります。
ポルトガルの大手スーパー『Pingo Doce』は、「ピンゴドーセ」の表記が広く使われていますが、まったく違うものに聞こえて違和感しかない・・・。「サン・ジョルジェ城(Castelo de São Jorge)」や「インテンデンテ(Intendente)」もまたしかり。
Pingo Doceのコマーシャル(↓)
Quem faz contas vem ao Pingo Doce | Azeite e Fraldas Pingo Doce
「e」が無音になってしまう例(↓)
European Portuguese Accent / Pronunciation reading series level A1/A2 - Episode 3
「E」の母音がもう2つのある!
ポルトガルの恐ろしい現実・・・。「e」に対する母音が鼻母音を除いて、もう2つあるんです。日本語のように口を開いた「エ」に近いものと、今回の「ゥ」との中間。
下記の教材で学んでいますが、今だによくわかっていないので、引き続き研究に励みます。
ポルトガル語🇵🇹の発音ガイド(↓)
その他、ポルトガル語について(↓)