ボア・タルドゥ!
夫が「すごいところがあるねん!ちょっと遠いけど行ってみよう!」と急かすので、週末、リスボンの自宅からメトロとバスで片道1時間の「Quinta do Mocho」という街に行ってきました。
いや〜、すごかった・・・。パブリックアート?、オープンエアギャラリー? どう呼ぶのが正しいのかわかりませんが、 ヨーロッパでも最大級の壁画アートが溢れるコミュニティーです。
感動冷めやらぬまま帰宅、調べてみるといろんなことがわかりました。そして、リスボン・ストリート・アート界の二大巨塔、『Vhils』と『Utopia』の作品もあったのに、見逃してしまったことも発覚・・・。
それはもう、数え切れないほどの壁画があるので、隈なく鑑賞するには数時間かかるでしょう・・・。専門のガイドさんもいるらしいので、そのうち、再訪しようと思っています。
「Quinta do Mocho」とは・・・
「Quinta do Mocho」は、リスボン空港の北側、車で10分ほど、「Loures」という街の一角にあります。日本の公共団地のような趣きで、同じような建物が少なくみても30棟ほどはありそうなコミュニティーです。
広場に集まっていたり、道ですれ違うのはアフリカ系の人たちばかり・・・。明らかなよそ者に、アート目当てとわかっているのか、あまり気に留めていない様子・・・。
ここは、1970年代、ポルトガルの植民地だったアンゴラやモザンビークなどからの移民や元々住んでいた人々を受け入れるために建設された集合住宅。かつては、暴力やドラッグが蔓延する悪名高い場所で、外部の人は寄り付かず、陸の孤島だったそう・・・。
2014年『O Bairro/O Mundo』というフェスティバルの開催をきっかけに、コミュニティーは生まれ変わっていった・・・。世界中のアーティストを招き、壁という壁に作品を描いてもらい、ステージで音楽やダンスを披露してもらった。今では、数えうる限りで、67の作品を誇っている・・・
参照した記事(↓)
A Decade of Change Part Two: Quinta do Mocho | Atlas Lisboa
Street art Lisbon — A beautiful open-air gallery called Quinta do Mocho
ヨーロッパ随一の屋外ギャラリー
以下、写真を中心に紹介します。
アイデンティティーへの葛藤〜コミュニティー再構築へ
女性を描いた作品
子供を描いた作品
見覚えのあるアーティストの作品
私たちが鑑賞したのは、ざっと数えて30点くらいで、半分以上の作品を見ていないことになります。見逃してしまった巨匠たちの作品を彼らの公式ページで見つけたので掲載しておきます。
Vhilsの作品(↓)
Utopiaの作品(↓)
場所の詳細はこちら(↓)
*「Oriente」から「RL310」というバスで15分。大手スーパー『Lidl』の前で降りて、徒歩6分です
その他、リスボン界隈のアートについて(↓)