ボン・ディーア!
イギリス(UK)が「”安全な”旅行先リスト(Travel corridors: countries and territories exemption list)」を発表しました。
このリストに乗っている場所から帰国した人は、14日間の自己隔離を免除されるというもの。そのリストにポルトガルが入っていなかったことが波紋を呼んでいます。
イギリスの方がずっと危険でしょ!
そう思うのは素人考えなのでしょうか?
7月3日現在
感染者数 イギリス:284,276 ポルトガル:43,156
死者数 イギリス 44,131 ポルトガル:1,598
実際、比べものにならないほどの差が数字に現れています。
しいて言えば、ポルトガルでの新規感染者数が多いのが気になりますが・・・。3月、4月に感染爆発した他の欧州諸国と違い、ポルトガルでは爆発もしなければ、激減もしていない印象です。
イギリス vs. ポルトガル
イギリスの新規感染者数
ポルトガルの新規感染者数
参照:https://www.worldometers.info/coronavirus/#countries
スペイン、イタリアは安全なの!?
しかも、スペイン、イタリア、ドイツ、フランス、ベルギーなど、ポルトガルより感染者数が多い欧州の国々が「安全な国リスト」に載っているんです!
なんか除け者にされた感が半端ない・・・。
なぜ???
イギリスが帰国後14日間の自己隔離を課さない国
ポルトガルのジレンマ
ポルトガル関係各所の偉い人たちも「何かの間違いでは?イギリスは早くリストを修正した方がいい」と動揺を隠せません。
お得意様であるイギリスからの旅行者が来ないと、7月、8月だけで、3.8億ユーロ(約470億円)の減収になる試算です。
特に、夏のリゾート地「アルガーヴ(Algarve)」の観光業界は、イギリスの決定に「アンフェアで壊滅的ダメージ」と猛反発。
アルガーヴ地方での新規感染者は、ポルトガル国内全体の1.5%しか占めておらず、重篤患者数はゼロ。「どれだけここが安全か、アルガーヴに暮らす1万9,000人のイギリス人たちの声を聞いてほしい」と主張しています。
正直、感染者の多い国からたくさんの旅行者が来て、ポルトガルで感染爆発が起きるのではという懸念もあります。しかし、観光業は経済回復のカンフル剤なのも事実です。
次回、イギリスが「安全な国リスト」を見直すのは、7月31日の予定。果たして、どんな結果になるでしょうか・・・。
イギリスはポルトガルに嫉妬している!?
これは私の勝手な解釈なので悪しからず・・・。
ポルトガルって、イギリスにないものをたくさん持ってると思うんです。青い空、広い海、美味しい料理、美味しいワイン、眩しい太陽、カラッとした気候・・・。
こういう地理的条件や豊かな食文化って、どんなに大国でもからならずしも手に入るわけじゃないですよね。だから嫉妬してるんですよ!
なんなら経済的打撃を与えて乗っ取ろうとしてる?
すみません・・・言い過ぎました。でも、ポルトガルは本当に複雑な思いです。感染爆発を封じ込め称賛されたことが嘘のような仕打ち・・・。観光業は国を支える大きな柱の一つで、経済回復には裕福な国に頼らざるを得ない・・・。
このイギリスの判断が長い目で見た時、ポルトガルにとって良い結果をもたらすことを切に願います。
参考記事(↓)
ポルトガルとパンデミックについて(↓)